50代からでも遅くない、若い人ならなおさら~iDeCoを始めてみよう

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iDeCo

資産運用するならまず非課税枠のNISAやiDeCoを利用した方がいい、というお話は時折耳にすると思うのですが、NISAについては先日こんなことを書いてみました。

じゃあ、次はiDeCoについて、最初に湧いてくる疑問はこんな感じじゃないでしょうか。

  • iDeCoってなに?NISAとの違いは何?
  • iDeCoってどうやって始めればいいの?
  • iDeCoで何を運用すればいいの?

このあたり、私の周りの友達のあいだでも時折話題になります。わかりにくいですよね。

なので、今回は

  • iDeCoとNISAの違い
  • iDeCoの始め方
  • iDeCoで積立する商品

について、資産運用歴20年ほどいくつかの投資を経験しかなり大きな失敗もした50代主婦Molly【現在資産運用の含み益1180万円(2022年4月末現在)】が、一周回って辿り着いた自分なりの意見をお話したいと思います。

*素人の意見ですので、投資の判断と責任はご自分でお願いします。
*本ブログの免責事項をご確認願います。

iDeCoとNISAの違い

個人が非課税で資産運用できる制度は現在2通りあり、それがNISAとiDeCoですね。
めちゃくちゃ簡単にざっくりと言ってしまうと、非課税枠口座のうち60歳まで引き出せないのがiDeCoで、いつでも自由に引き出せるのがNISA、というとわかりやすいでしょうか。

iDeCoの名称は個人型確定拠出年金と言うように自分で年金を作る仕組みなのですから、60歳まで引き出せないのも納得ですよね。

ただそう言うと、iDeCoはNISAに劣るように感じるかもしれませんがそんなことはなく、税制上のメリットはむしろNISAよりも大きいのです。

そのメリットとは、NISAと同様、運用益が非課税というだけでなく、収入があって所得税や住民税を払っている方は積立することで節税でき、②受取時にも節税ができるということなんです。

それぞれについて、もう少し詳しくお話ししてみます。

積立することで節税できる

私達主婦でパートやアルバイトなどで収入のある方で所得税や住民税を払っている方は、「小規模企業共済等掛金控除」という所得控除を受けることができます。

つまり、iDeCoで支払った掛金と同じ金額が所得から無いものと見なされるので、そのぶん所得税が安くなるんです。年末調整でいくらか戻ってくるということですね。

それだけでなく、住民税も払っている方は次年度の住民税も安くなるということらしいです。

例えば年間103万円働いた場合でもiDeCoで毎月5000円積立(年間6万円)していたら

(年収)103万円ー(iDeCO掛け金)6万円=97万円

となり、払った所得税は戻ってきますし、住民税が100万円からかかってくる自治体の場合翌年の住民税はかからなくなるんですね。

私達主婦(第3号被保険者)のiDeCO掛け金は月額5,000円~23,000円ですので最大276,000円の所得控除が受けられます。この枠をうまく利用して、税金がかからない収入に調整が図れるということになります。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

これ、利用しない手は無いと思うのです。

ちなみに、自分の節税効果がどのくらいあるかのシミュレーションはこちらでできます。
楽天証券iDeCo節税シミュレーション

例えば、年収129万円の50歳の主婦(第3号)が、iDeCoで毎月23,000円積み立てた時の節税効果はこんな感じでした。年間39,000円も節税できるのですね。

そして、こちらの申告は勤務先の年末調整で提出する「給与所得者の保険料控除申告書」の小規模企業共済等掛金控除の欄『確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金』に金額を記載するのみ。

これを実行する人としない人では、数年後、十数年後、資産に大きな違いが出てくるのはよくわかりますね。

受取金額の一定額が非課税

積み立てた資産は、一括で受け取ることもできるし、年金として毎月、または指定月に受け取ることもできるそうです。

どちらの際にも公的年金等控除退職所得控除といった税の優遇を受けられるということです。

こちら、今回は詳しくは割愛させていただきますが、どこまでも手厚いですね。

iDeCoの始め方

じゃあ、どうやってiDeCoを始めたらいいの?ということなんですが、こちらは、NISAの時と同様、金融機関に口座開設を申し込む必要があります。iDeCo口座はNISA同様、一人につき一つしか開設できません。

既にNISAを始めている方は、同じ金融機関でiDoCoがあればそこで始めてしまうのが一番簡単かと思います。
それでも、その金融機関に無い商品を運用したい、とか、リスク分散のために資産を別の金融機関に置きたいという方は、新たに別の金融機関にiDoCo口座を開設という流れになるかと思います。

iDoCo口座については、いくつかの手数料があります。

  1. 加入時手数料(初期のみ) 2,890円
  2. 口座管理手数料(毎月の管理料)
  3. 給付事務手数料(資金受取の際の事務手数料)
  4. 還付事務手数料(国民年金保険の未納が発覚した際などのかかる手数料)

気にすべきは2.口座管理手数料で、毎月引かれる金額なので長期運用となると気になりますよね。
こちら、2022年4月現在最安は177円で、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、野村證券、イオン銀行、auカブコム証券、auアセットマネジメント、大和証券、SMBC日興証券、LINE証券の11社ということです。

ちなみに、私は、NISAは2014の制度開始時にSBI証券で始めていました。

もともと、以前働いていた会社で企業型確定拠出年金があり2008年退職した時からそれをJIS&T社に預けっぱなししていました。
2017年に私達主婦でも確定拠出年金が運用できるというように制度拡大になったのを機に、楽天証券にiDoCoを開設しJIS&Tから移行し運用し始めました。

何故楽天証券にしたのかというと、私の場合、運用したい商品がそこにあったから、選びました。

iDeCoで積立する商品

iDeCoでどんな商品を運用するか、これもまたNISAの時同様悩みますよね。

でも、iDeCoは年金であり60歳以上にならないと引き出せないお金です。

これから1,2年で必要になるお金ではありませんので、受け取りまでどのくらいの期間があるか、で、取れるリスクも変わってくると思いますし、それによってリターンも変わってきます。

どうしても、絶対にどうしても減らしたくない!という方には、iDeCoでしたら定期預金もあります。(NISAには定期預金はありません)

私がiDeCoを始めたのは48歳でしたので、受け取りまであと12年ほどありました。
当初私にとっては絶対的な信頼度のあるセゾン投信セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドで運用したかったので、こちらの商品をiDeCoで取り扱っていた楽天証券を選びました。

その時には、JIS&Tにて保管していた原資が130万円ほどあったと思います。それを丸ごとこのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに移行しました。

こちらの商品は、1本のファンドで世界30カ国以上の株式10カ国以上の債券に分散投資することができます。そして、株式と債券の投資比率は原則として50:50となっており、この資産配分比率は投資のプロが適宜見直しを行ってくれるのです。

つまり、この商品に投資することで、投資家の私達は何も考えなくても、地域分散株式・債券の分散を実現できるのです。

2022年もR&Iファンド大賞で、”投資信託 バランス型(標準)優秀ファンド賞”を受賞しています。

運用利回りもまずまずです。

◆2007年3月15日設定来15年間のの年換算平均収益率4.63%(2022.3.31現在)
◆過去5年間の平均的利回り8.91%(2022.5.26現在)
◆直近の利回り3.25%(2022.5.26現在)
*今後もこの利回りを保証するものではありません。

そしてその後の積立にはセゾン資産形成の達人ファンドを追加して、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとの掛け金を1:1の割合で運用開始しました。

こちらのファンドは、世界のいろいろな分野の株式に分散投資するものです。
やはり投資のプロが期的な視点で銘柄、配分を見直しているとのこと。
2007年3月15日設定来15年間の年換算平均収益率7.45%(2022年2月28日現在)ですので、上出来だと思います。

早い段階で、受取までの時間にまだ余裕があると判断して、セゾン資産形成の達人ファンドの配分を増やしたりしています。そして、現在私のiDeCo口座残高はこんな感じです。

自分が投入した金額の約1.4倍に成長しています。でも、もしこれが非課税口座でなければ、運用益の20.315%すなわち237,942円を税金として徴収されてしまうのですよ!こうなると非課税口座の威力がただならぬものだとお分かりいただけると思います。

さて、私の方は今後受取を意識して、商品のバランスなどを見直していきたいと思います。

もっといい商品はほかにもあるかと思いますが、こんな例もあります、ということ、参考になれば嬉しいです。

まとめ

iDeCoの節税効果については、所得税や住民税を払うほど収入が無い主婦には関係ないと思うかもしれません。

それでもやはり、運用益が非課税というメリットを最大限利用するために、私はNISAだけでなくiDeCoの利用することは、資産を形成するためにかなり有効だと思うのです。

同じ非課税口座でも、NISA口座にはいつでも引き出せるという柔軟性があります。

iDeCoは60歳までは引き出せない分、がっちりと老後資金として準備することができます。

その二つを使い分けながら資産運用することで、大きな資産を形成することができるのでは、と思っています。

先日政府が打ち出した「資産所得倍増プラン」では、iDeCoの加入年齢がいずれは70歳まで拡大するようですし、50代からでも始めるのに遅くはないのでは、と思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます(^^)で

テキトー主婦のMollyでした。

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