こんにちは。テキトー主婦のMollyです。
急に冬がやってきましたね。
先週末、実家のある東北に帰省してきました。
帰省先で、朝窓の外を見たらうっすらと雪がつもっていました。
12月ですものね。これから本格的に寒さがやってきそうですね。
ところで、今回帰省したのは、これまでたびたび書いてきた母の実家の墓じまいもあってのことでした。ちなみに墓じまいのことを改葬というそうですね。
これまでの経緯を順番に貼り付けますね。
改葬業者さんによると、改葬手順は次のとおりだそうです。
➀関連者で意識合わせをする ↓ ➁引っ越し先の霊園、納骨堂を決める ↓ ➂現在の墓地管理者(お寺)へ墓じまいの旨申し出る ↓ ④改葬申請書を現墓地の市町村へ提出する ↓ ⑤改葬許可書の交付を受ける ↓ ⑥「魂抜き」の儀式を執り行い、お骨を取り出す ↓ ⑦引っ越し先霊園・納骨堂へお骨を納める(魂入れ) ↓ ⑧現墓石解体、撤去工事をし墓地を返還する |
上記のうち、今回は⑥「魂抜き」の儀式を執り行い、お骨を取り出すを執り行ってきました。
その後、④改葬申請書を現墓地の市町村へ提出する、⑤改葬許可書の交付を受ける も完了することができました。
今日は、そのあたりについて書いていこうと思います。
お寺到着、まずは書類作成、お支払いから
これまでお世話になってお寺へ予約していた魂抜き儀式の時刻は、午前10時半でした。
こちらのお寺では、土日祝日は忙しいとのことで、月曜日の日程で予約していたのです。
母の実家から車で1時間ほどのお寺へ着いたのは、30分早い午前10時でした。
この日のメンバーは、母、母の末妹、弟、私。
母のすぐ下の妹は、ご主人の体調不良によりそのお世話があるので今回は不参加でした。
約束の時間には早かったのですが、墓地を眺めたりして事務所の前でウロウロしていたら、中からお坊さんが出ていらして
「どうぞ、中へおはいりください。
先に書類の記入をしてしまいましょう」
と声をかけてくださいました。
この日、手続きに必要な書類は、次の二つありました。
①改葬申請書
➁離壇届
①は、市役所に提出するもので、現在こちらのお寺に納めているお骨を、今後どこへ移動するかを記載し、自治体に承認を得るためのものです。
主な記載事項は、次のとおりでした。
◆お骨に該当する者の氏名、本籍、当時の住所 <お寺側が記入> ◆現在の墓地管理者(お寺)の名称(押印)、住所、連絡先<お寺側が記入> ◆契約者である母の住所、氏名(押印も)、連絡先、お骨の者との続き柄 <当方が記入> ◆改葬先の名称、住所、連絡先<当方が記入> |
これを、お骨一名分につき1枚、うちの場合は5名分の5枚記入しました。
➁は、このお寺の檀家を脱退するための届けです。
墓地の契約者である母の住所、氏名(押印あり)、連絡先を記入するのみでした。
これらの書類作成に当たっては、①改葬申請書についてのみ、1枚あたり200円でした。5枚でしたので合計1000円お支払いしました。
あとは、魂抜きの費用(お布施)、こちらは一律2万円と決まっているということなので、それをお支払いしました。
随分長い間お世話になったのに、こんなに安くて本当に恐縮してしまいました。
気持ちばかりのお菓子を手土産にお渡ししました。
魂抜き儀式を執り行いました
書類作成後、いよいよ魂抜き儀式のために墓地に移動しました。
前にも書きましたように、母の実家のお墓は、山の斜面に配置された墓地のほぼ頂上にあります。
この日は、お骨上げとその後墓石の撤去を担っていただく石材店も一緒に儀式に同行してくださるとのこと。
石材店からは、恰幅のいい中年の男性(店長?)と結構高齢の小柄な男性の計2名が来ていました。
先に石材店の二人、そして弟、住職さん、母、末叔母、私と連なって、100段階段をえっちらおっちら登っていきました。
この日は、晴天とまでは行きませんでしたが、前日の雨があがり視界はクリア。
足が悪い末叔母が杖を突きながら登るのを後ろから見守っていたのですが、10月にこちらを一緒に登った時よりも明らかに大変そうでした。
5段くらい登っては立ち止まり、また5段登っては立ち止まりで、息もだいぶ上がっていました。
やっぱり、もう今が限界よね・・・
来年は無理だわ・・・
と、末叔母も呟いていました。
それを見て、「このタイミングで決めて本当によかったなあ」と思いました。
ようやく墓前に着くと、お墓にお花を供えました。事前に母と末叔母で購入してきていた立派な白百合のお花でした。
さあ、儀式の始まりです。
住職さんが、お線香を上げ、魂抜きのお経をあげてくださいました。
お経自体は10分~15分といったところだったでしょうか。
途中で、住職さんに促され母から順番にお線香をあげて手を合わせました。
そして、最後にまた住職さんが墓前にお経を上げ、
「これを持ちまして、魂抜きが終わりました。」
という声を持って、儀式は終了しました。
お骨上げ後の流れについて
住職さんが立ち去ってから、石材店の店長さんと思われる男性から説明がありました。
この後、お墓を開けてお骨を取り出すこと。
取り出したお骨は、ゆうパック(現在お骨の取り扱いはゆうパックのみ)で発送するので、送付先の住所と希望お届け日時を教えて欲しいとのこと。 墓石の撤去は、現在撤去件数が多く作業が立て込んでいるので、順番に行っていく、とのこと。 請求書送付は、年を越してからになるのでご了承願う、とのこと。 |
まず、お骨の発送先は納骨堂の契約者となる末叔母の自宅にしました。
契約時に、納骨堂では、宅配は受け取れないとのことを聞いていましたのでね。
もうこれで一連の儀式も終了か、と思われた時、弟が石材店の店長さんに言いました。
お墓の中のお骨がどんな状態か見せてもらえませんか?
おお、そうでした。
契約した納骨堂にお骨を納めるときに、もしそのお骨が土で汚れていれば洗浄する必要があるのでした。
石材店のお二人が墓石の下の台座の前面の家紋が入った石碑を動かすと、お墓の下が見えてきました。
そこは1㎥くらいのコンクリート造りの室になっていました。
その中に、土にまみれてそのままご先祖様のお骨が入っていました。
石材店の店長さんいわく、
「この辺りは、亡くなったら土に還るという意味もあり土と混ぜてお骨を納めるのが習わしです」
とのことでした。
なかなか遭遇することのない光景を目にして、母も末叔母も
「へえ~っ!」
っと驚いていました。
ちなみに、墓石の撤去については、下の方の墓地にある場合は、重機(クレーン?)で簡単に撤去できるのですが、うちの場合は山の上なので、その場でドリルなどで墓石を小さく砕いて、人手で運搬機のところまで運ぶのだそうです。
キャタピラー付の小さな運搬機が、階段に沿って山の上までは行けるのですが、階段から横に入る部分は、本当に細い段差もたくさんある砂利道なのです。
その墓までの細い砂利道には、至る所に鹿のフンが転がっていました!
本当に、険しい墓参りです(^^; 母達、よく、今まで頑張ってお参りしたものです。
私達は、墓地から見渡せる市内の町並みや遠くに見える海に想いを馳せて、しばらくそこに佇んでいました。
もう、ここに来ることもないでしょう。
そう考えると、私ですら少し寂しい気持ちになりましたから、母や末叔母はかなり寂しかったことと思います。
健脚な母ですが、あちらこちらを見回しながら誰よりもゆっくりゆっくり下まで降りてきていました。
市役所で改葬許可書をもらいに
その後、母達の思い出のラーメン屋さんで昼食を取った後、市役所へ向かいました。
お寺で書いてもらった改葬申請書を窓口に提出するにあたり、不明な項目がいくつかあったので、そこを質問しました。
例えば、母の幼くして亡くなった兄弟に関しては本籍が空欄だったのです。
また、埋葬日も空欄。(いずれも、お寺の帳簿上空欄だった)
市役所窓口で聞いてみると、それらについては、「”不詳”でいいです」と言われました。
あとは、何故か「住民票写し申請書」という紙を一枚渡され、それに
請求者→母
対象者→〇〇(改葬される者の代表者:今回は祖父にしました)他4名
と記載して提出する旨の指示を受けました。
また、母の身分証明書(今回は運転免許証を出しました)を確認されました。
全てそろえて窓口に提出し、待つこと約15分。
無事、5名分の改葬許可書が交付されました。
あとは、これを改葬先の納骨堂に提出すればよいとのことです。
ここまでで、午後の2時でした。一日がかりの仕事になると思っていたので、かなり早く終わり助かりました。田舎なので、どこもすいていたからですね。
余談になるのですが、お寺の事務所で書類作成している間にも、墓じまいの電話がかかってきていました。やはり、最近墓じまいする方が多いのでしょうね。
さあ、あとは納骨堂にお骨を納めるだけです。
我が家の墓じまい物語もそろそろ終焉に近づいてきました。
続きは、また後日。
最後までお読みいただきありがとうございました。
テキトー主婦のMollyでした。
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