資産運用というと、まず真っ先に
「株でしょ?」
と思う方、結構いると思うんですよね。
私も昔は資産運用とか投資と聞くと、まず株!?って思っていました。
でも、資産運用歴20年ほどいくつかの投資を経験しかなり大きな失敗もした50代主婦Molly【現在資産運用の含み益1180万円(2022年4月末現在)】としては、資産運用の初心者がいきなり株式投資を始めるのは、おすすめはしません。
その理由について、
◆私の株式投資体験談
◆株式投資をしてもいい人とは
◆株式投資の必須条件
などを通して、自戒の念を込めて私なりの考えをお話させていただきますね。
*素人の意見ですので、投資の判断と責任はご自分でお願いします。
*本ブログの免責事項をご確認願います。
私の株式投資体験談
我が家で、投資つまり資産運用を始めてからかれこれ20年経ちました。
お恥ずかしい限りですが、ここからは馬鹿な夫婦の体験談としてお聞きください。
最初は、米ドル建て債券に分散投資する投資信託から入ったのですが、これは今思えば初心者が資産運用を始めるには割といい選択だったと思います。リターンは低いですが低リスクですからね。
そこから何種類かの投資信託を買い足すうちに、少しずつ欲が出てきたんですね。
「投資信託って信託報酬や買付手数料もったいないんじゃない?」
「なんだか思ったよりリターンが小さいかな」
「投資信託だと人任せで、自分でやっている気がしなくてつまらない。自分で運用してみたい」
というわけで割と早い段階で株式投資を始めました。
最初はおっかなびっくりですから、小さい金額で手堅そうな企業の株を少量買っていたのですが、そのうち色々出回っている投資の雑誌を買い漁り、
「これから伸びる株はこれ!」
とか
「株価チャートのテクニカル分析法」
のような記事に基づき、いくつかの個別株を買うようになりました。
そのうちどんどん調子に乗り、デイトレーダーとまではいかなくてもそれに近いような株の売買をするように。要するに短期の売買で利益を得ようとしてしまったんです。
当初は日本株が上昇相場でしたから、運良く割と利益が出ていたんです。そうするとなんだか勘違いしてしまい、どんどん株式投資枠を広げてしまい家の資産の8割は株に化けてしまっていました。でも所詮経済素人です。そううまくはいかないものです。
いくらその企業の業績が良くても、株価チャートがテクニカル的に良好でも、世界経済が上昇トレンドで日本の株式市場が上昇気流に乗っていても、思いもよらない下落に見舞われることはどうしても避けられないんです。
例えば
・同業他社の不祥事や倒産
・地震や台風や洪水などの天災
・他国でのテロや侵略戦争などの人的災害
などなど。これは、エコノミストでも予測できないことでしょうに、ましてや経済の素人である私に予測するなんて不可能です。
最近のコロナ感染拡大による下落や、ウクライナ侵攻による下落などもそうですよね。
よって、この20年で数々の株価大暴落に見舞われました。
2003年のソニーショック、2006年のライブドアショック、2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災・・・
これらの時、一日にして我が家の保有している株は軒並み10%前後の下落。
それはもう顔面蒼白で穏やかな日常生活はどこかへふっとびました。
幼い頃から定期預金を良しとする環境で育ってきたせいで、ここで思い切って損切り!という勇気は出ず、
「もしかしたら明日少し上がるかも。そして少し損が小さくなったところで売ろうか」
とか、
「いや、持ち直して上昇するかも」
という根拠のない可能性にすがってそのまま持ち続けてしまい、気が付くと我が家のポートフォーリオは真っ赤(損失だらけ)。
「そのうち上がったら売ろう」
なんて言っているうちに、そこから1~2年、ひどい時は2~3年塩漬け(損失を抱えたまま保有)なんてことも経験しました。
ある時など、塩漬けしていた銘柄が上場廃止になってしまい、打つ手も無くその株は紙切れに・・・なんてこともありました。
最悪なのは、さらに信用取引まで手を出していたものですから、追証に追われ、借金までこしらえてしまいました。
それはもう地獄です。
もう、あんな日々は二度と送りたくありません。
株式投資をしてもいい人とは
我が家の場合、信用取引に手を出して失敗した相当ひどい例だと思うので、ここまで行ってしまう人はなかなかいないとは思います。脅かしてすみません。
でも、株式投資についてはそれくらいのリスクがある、ということは頭に置いておいた方がいいと思うのです。
特に信用取引は、簡単に言ってしまえば証券会社から(委託金を担保に)お金を借りて株を売買しているということになるのでお金を返済する期限があります。株価が暴落した時には、急に担保となる保証金として大金を入金しなければいけない事態に見舞われます。
信用取引に手を出さず、現物のみで株式投資を行う分には、地獄というほどにはならないと思うのですが、それでも損失を抱えたまま長期間保有株を塩漬けにし続けること自体、大変もったいないことだと思うのです。その株が上がる保証も無いですし。
その分、別の運用にその資金を回していたなら、資産を増やせていた可能性は十分にあります。
一旦塩漬けになってしまった株は、長ければ数年そのままになってしまうということも多々あるため、それは大きな機会損失となってしまうからです。
株式投資が悪!みたいに書いてしまいましたが、そう言っているわけではありません。
株式投資をしていい人という人ももちろんいます。その条件を私なりに考えてみました。
<株式投資をしてもいい人~Molly私見> ・株式投資に費やす資産を「ゼロになってしまってもいい範囲内」で絶対守れる人 |
なんだか当たり前のようですが、これがわかっているようで意外とわかってないまま株式投資を始めること多いのではないでしょうか。
なので、これに当てはまらない人は、特に初心者では株式投資には手を出さない方がいいと思います。
資産運用の経験を長年積んで様々な経済状況下での経験を積んだ後なら、もちろん「有り」だと思います。
実際に、私も最近になって資産の2~3%程度で個別株を保有しています。
それでもまだ、今のところ勉強のために保有しているというところです。
株式投資の必須条件
後ろ向きな話を長々と書いてしまいましたが、株式投資自体が悪いわけではありません。
向き不向きがあるということだと思うのです。
それでも株式投資をやってみたいという人は、次のような必須条件を守って欲しいものです。
<株式投資の必須条件~Molly私見>
・大前提として「ゼロになってしまってもいい範囲内」の資産で行うこと |
上記は一般的にも言われていることですね。しつこくてすみませんが、本当に本当に、このあたりは身に沁みているものですから、敢えて述べさせていただきました。悪しからず・・・
まとめ
実は、今回のこの投稿は、いずれ我が子達が資産運用を始めたら一番伝えたいこと、という想いで書かせていただきました。
数々の失敗を経験し一周回って辿り着いた私なりの資産運用は、投資信託を利用した長期分散投資をメインにしています。一周回って、結局原点に帰ったということです。
このあたりは、以前こちらに書いてみましたので、よかったら覗いてみてください。
投資信託にももちろんリスクはありますが、投資のプロが状況に応じて商品を入れ替えたりと最善を尽くしてくれますし、個別株のように最悪紙きれになってしまう、という事態はそうそう無いと思うからです。
短期的に利益を得たいというのは、もう資産運用ではなくギャンブルになってしまいます。
長期的に、リスクも時間も商品も地域も分散して、というのが実は一番効果がある、というのを身をもって体験しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます(^^)
テキトー主婦のMollyでした。
*素人の意見ですので、投資の判断と責任はご自分で行ってください。
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